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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第9章 本社内はトラブルだらけ

(返信はしたが、どうしたもんか‥)
何時もの定時連絡なんだが‥‥
今、社長室には皇が居り、階段は櫻井と黒崎がシステム課フロアーに下りると言っていたんで、両方共使用不可。
そして皇も、なかなか話を切り上げないと来た・・・
「・・・それで会長と同じ立場にさせるつもりなのか?」
「それを俺に言われてもな‥
お嬢さんの事は会長一任、これは仕方無い事‥‥
まだ取締役役員になって数ヶ月、会長の元で指導を受けているんだろう」
話は嬢ちゃんの事‥
表向きは、取締役役員に名を連ねてはいるが、早乙女邸での仕事‥こうなっている。
間違っても言える訳が無いだろう?
システム課在籍で、夕方から会長に変わり会長室で執務など。
特に皇には・・・
「御披露目の一件以来、公的な事は一切顔を出していないと聞いている‥
会長の差し金か?
本人はどう思っているんだろうな??」
「だから俺に聞かれても、出せる答えは無い‥
そして母方の祖父に当たろが、皇‥お前でも口は挟めないだろ?
なんなら会長に直談判してくれ、お嬢さんの事は取締役役員としての是非に承諾はしたが、それ以外は全て早乙女邸内‥‥
仕事はしているだろう、書類関係もお嬢さんの名で上がって来ている」
「問題はそこでは無いと言っているんだ」
「祖父が孫に会いたい気持ちは分かるが、今お嬢さんを本社に連れて来てどうする?
確定的なポジショニングが無いのに、重役陣があっさり認めるのか?」
皇は皇なりに、紀永の元に居る嬢ちゃんを心配はしている、それは分かっているんだが、やり方に問題があると俺は言いたい。
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