この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第9章 本社内はトラブルだらけ

皇の方は、俺が監視していれば済む事と、サブルームの嬢ちゃんを呼ぼうとドアを開けて見れば‥‥
(・・寝て‥しまったか・・・)
毎日二重仕事だ、疲れも溜まっているんだろう‥
それに米国の方にも仕事があると言っていたな。
起こさないように、そっと嬢ちゃんに近付く・・
(こうして見れば普通の20才‥いや、それ以下に見える少女のようなんだが‥‥)
眠る姿はあどけなく、とてもじゃないが、Little Witchと呼ばれる秀才とは思えない。
(血筋を引いて美人だしな‥
これで彼氏も作らんとは勿体ない‥‥)
この年頃なら、仕事に恋愛と一喜一憂する頃‥
だというのに嬢ちゃんは仕事一筋で、彼氏という話は無い。
作ったら作ったで、紀永の奴が五月蠅そうだが‥
あの過保護紀永だ、絶対あれこれと口を挟むんじゃないのか??
(苦労するな‥‥)
ソファーの近くに座り、眠る嬢ちゃんの頬を突っついて少々の悪戯‥
甥っ子には絶対出来ん、こういうのは女の子の特権と言うのか、触れる頬もプニプニしていて可愛い。
「うーん・・・」
おっと、気付かれたか?
いや、意外に眠りは深そう‥
触れた感触に反応しただけか‥‥
こうなると悪戯心は更に増し、もう少し突っついて見る事に‥
これは、なかなか出来ないから面白い。
「・・・眠い・・・」
今度は寝言か?
いや嬢ちゃんは、うっすらとだが目を開けた・・
「???
・・・また‥悪戯?
・・・紀永の‥‥‥意地悪・・・・・」
「・・・・!?」
今‥紀永と・・
そして嬢ちゃんの方は‥また目を閉じてしまっている‥
寝言!?
だが、はっきりと紀永と言った‥
多分、俺と紀永を見誤ったんだろう‥似ているから・・・
・

