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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第9章 本社内はトラブルだらけ

紀永の髪を上げてスーツ姿と、俺の姿は年こそ俺の方が老けているが、確かに似ている。
年の差14‥
紀永の方が年以上に見せ掛けているのと、俺の方は年より若く見られるのもあり‥
スーツ姿で並ぶと、そこまで違和感無く、似た感じに出来上がるとは、良く言われている事。
(それにしても‥紀永と呼び捨てだったのか‥‥)
本社内では、会長呼びを絶対に崩さない‥
前にプライベートはと聞いたが、秘密と答えられたな。
だが‥今の感じ、娘が親に掛ける言葉だっただろうか?
もっとこう‥親子というよりは、彼氏に寝起きを悪戯されて‥‥そんな雰囲気。
(だから、まさかだろう!?)
前に一度頭を過ぎった事‥
過保護過ぎる紀永に対する矛盾、それを裏付けするような、嬢ちゃんの言葉。
もしそうなら‥とんでもない問題‥
少々嬢ちゃんには悪いとは思うが‥‥これだけは確かめなければならん・・・
その気になれば‥ずっと兄貴を見て来たんだ、言葉使いくらいは簡単に真似出来る‥
紀永は確か‥嬢ちゃんを名前呼びだったな。
もう一度‥今度は完全に嬢ちゃんの頬に手を掛け、思った事を実行に移して見た・・・
「・・・
美紀‥そんなところで寝ては、風邪を引いてしまうよ?」
「・・う‥ん‥‥
だって・・・眠い・・・」
「・・・
じゃ‥‥おいで‥美紀?」
「・・・うん、紀永が良い・・・」
軽くソファーから抱き起こすと、嬢ちゃんはそのまま俺に抱き付いて来た!!
本当に‥思っていた事が現実に‥‥
紀永と嬢ちゃんには‥表に出さない関係がある!!!
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