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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第10章 ホテルで鉢合わせ?
この東京近郊の街で、こんな車を乗っているのは紀永‥早乙女会長くらい‥
ホテルに着いたら、ドアボーイが慌てて車の扉を開ける。
(はっきり言って、仕事用のままなのに‥)
日中用の黒のスーツのまま‥
流石に、本社から出る前に、暴れ乱れた髪と化粧は直したよ。
でも、今の私は外用紀永‥つまり早乙女会長とは釣り合わない感じ‥
そこ、理解してくれないかな紀永?
「行くよ?」
「あ‥はい・・・」
何とも言えない心境の中、紀永に連れられてホテル内へ‥
EAホテルの上役は紀永‥早乙女会長の顔を知っている、勿論車もだから、慌ててフロントに飛び出して来たみたい。
これが普通の対応だよね、EAホテル自体クラスター系なんだし‥‥
「会長・・・」
「何度もになるが、最上階の特別室は?」
「勿論何時でも準備は出来ております」
「そうか・・・」
丁寧過ぎるお辞儀をされる中、私と紀永はエレベーターフロアーへと移動‥
勿論ホテル側も、エレベーター1機を止めて、早乙女会長を待っている様子。
ホテル内全てがピリピリ状態‥
と、そんな中で見付けた、最近凄く会いたかった人に‥‥
「桜‥だ‥‥」
従業員の中に桜の姿‥
本社入社‥うんん夏の一時帰国以来、桜とは会っていない‥
少しだけ、もしかしたらと思ったけど、フロント近くで鉢合わせ出来るなんて‥‥
でも、桜の方は嫌煙気味、そうだよね早乙女会長と、そのお嬢様として来ているんだから、桜だって声を掛けられ無い。
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