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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第10章 ホテルで鉢合わせ?
「そういえば、彼女はこのホテルだったね‥
行っておいで?」
「でも・・・」
「私は先に上に行っているから、ゆっくり話してくれば良い・・」
そう言って、私を置いてエレベーターに乗って行ってしまったし‥
こうなったら、言われた通りに桜に話掛けるしかない。
エレベーターとは反対方向、硝子張りの壁に邪魔にならないように並んでいる、他の従業員と一緒にいる桜の元へ歩く。
「・・・
久しぶり・・・桜・・・」
「あっ・・えーと・・・」
話すなとでも言われたのかな、桜の方は慌てた様子‥
それに話した途端、チーフマネージャーらしき人が、私の前に躍り出た。
「お嬢様、彼女が何か不手際でも!?
小西は少々落ち着かないところがありまして‥‥」
「何か勘違いしているようですが‥
桜‥小西さんとは、私が10代からの親友です‥‥
私が親友に話し掛けるのもいけませんか?」
「し‥親友‥
お嬢様と‥‥‥」
唖然としているチーフマネージャーを置いて、私は桜の腕を引き、フロント近くから連れ出した・・・
「はぁ‥びっくりしたぁー
美紀凄いね」
「何が??」
桜から聞いて、この時間人が殆ど来ないというラウンジ‥
うん、誰も居なくて良いかも‥‥
「すっかり早乙女のお嬢様だよね・・」
「桜‥今更でしょう?
前から知ってるくせに‥」
「でもさ、いざ見せ付けられたらさ‥
やっぱり別世界の人なんだって‥‥」
こんな消極的なの‥桜らしくないよ‥‥
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