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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第11章 宴会ってこんなもの
「そこまで有名になってたのか‥
年に1~2度しかやらないのに‥‥」
「1~2度って、それを何年やってるの?
だから噂になるんだよ??」
「・・はぁ‥
最近容赦ないな美紀?」
「まあ‥
気持ち的に完全に割り切ったからだとは‥思う・・」
うん、しっかり割り切った‥
言われたからでは無くて、私からちゃんと歩み寄ろう‥そう思う事が出来るようになったから。
此処まで来るのに何年掛かったんだろうね‥
今考えたら、ただの子供の我が儘だったって思えるもん。
「そうか割り切ったか‥
母さんも聞いたら喜ぶな・・」
「うん・・」
周りに人が居る以上、これしか言葉にならない‥
本社に入社してから聞いたけど、倉原父って本社内では殆ど家や家族の事を話した事が無いって‥‥
理由は分かるけど、普通は家族の話ってしたいと思う‥
なのに倉原父はずっと沈黙を通していた、そこは尊敬する‥逆に言えば意思が固い頑固者とも言うけれど・・
そんな酒に紛れての、少しだけの家庭事情の話の内に、なんと一升瓶2本目も空‥
付いていた社員さんが、慌てて3本目を持って来てって‥まだ続けるの!?
「2本で止めようと思ったのに・・・」
「全くだ・・
幾ら何でも此処まで飲んだのは何年振りだ?」
これは本当に、どちらかが潰れるまで離してくれなそう‥
と思っても、私だってどっちが強いかなんて分からないよ。
ついでに言えば、倉原父に潰されたって言う紀永の本当の酒量も知らないし、私‥大丈夫かな??
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