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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第12章 美紀&紀永のトラウマ
選択肢的には‥
倉原父を送ってマンションへ‥
倉原父を送って早乙女邸へ‥
(・・・
どっちも不便・・・)
本当にどうしようと考えていたら、熊谷課長が数人を従えて戻って来た。
「タクシーは呼んだが、倉原主任の家に着いた後大丈夫か?」
「・・はい、それは大丈夫です何とかします」
此処で大丈夫じゃないなんて言えないでしょう?
「倉ちゃん、一緒に乗って行こうか?」
「いえ、本当に大丈夫ですから結城さん」
「でも倉原主任潰れてマズいんじゃ‥‥」
「家に着けば大丈夫です、無理でも引っ張り込みます」
結城さんの猛追を退け、呼んだタクシーに男数人掛かりで漸く倉原父を乗せた。
「倉ちゃんやっぱり‥」
「大丈夫ですって‥
これでも力と体力には自信がありますから‥
じゃお疲れ様でしたー」
もう強引に話を切って、私も一緒にタクシーに乗り一路倉原家へ・・・
(最悪降ろすは何とかして‥
・・あれ?
入っていたかな??)
思わず私の鞄の中身を覗き込んで‥‥
「・・・・・あったぁー」
見付けたのは、最近全然使っていなかった鍵とカード。
うん、これがあれば何とかなるよ!
決めた、この方法にしよう!!

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