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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第12章 美紀&紀永のトラウマ
結局のところ倉原父といえば‥
家近くになって倉原母に連絡し、慌てて出て来た倉原母と、凄く申し訳なかったんだけど、タクシーの運転手さんにも手伝って貰い、かろうじて家の中へ入れたという顛末・・・
そして私はと言うと・・・
「久しぶり‥
・・の前に疲れたかも」
倉原家には入らず、タクシーで次に向かったのは、付属高近くの商店街。
そう、私が降りたのはアトリエ‥
ほら、夜学時代に良く出入りしていた場所。
此処なら早乙女邸に直接的には関係無く、でも危ない事は無し‥
何時ものクセで、アトリエの鍵とカードを鞄の中に入れておいて良かった。
カチャと約2年振りかな?アトリエの扉を開けた。
「・・・
全然変わってない・・・」
セキュリティーを解除して明かりを点けたんだけど、内装小物まであの頃のまま。
「懐かしい‥のかな?」
あの頃の穏やかな雰囲気に、一気に今までの疲れと酔いが・・・
とてもじゃないけど、これから地下を使って早乙女邸へ行くのは無理みたい。
「良いや、此処で寝ちゃおう・・・」
フラフラと奥の居住空間のベッドへ‥
後は着替えも忘れて、吸い込まれるようにベッドにダイブ。
そこで私の意識は完全に途絶えた・・・・・