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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第12章 美紀&紀永のトラウマ
あの日は休日だったから、私も紀永もアトリエでのんびり出来た‥
屋敷に戻ったのは夕方で、気付いている筈の遠藤さんは、何1つ言う事は無く‥気を使ってくれたんだと思う。
忘年会が終わったって、正月休みまでの間はシステム課は激多忙!
どうして日本って、師走に何でも終わらせようとするんだろうね?
決算期は3月なのに??
「倉ちゃ‥いやいや倉原君、少しでも手が空くかな?」
「今のは今日で終わる予定です堀之内部長」
「では、これを頼めるか?
少々厄介なのが紛れ込んでいた、10日あれば終わるとは思うんだが」
堀之内部長が持って来た新しい依頼内容‥
確かにこれは面倒くさそうな感じ。
「今のを今日中に終わらせて、明日からこっちを始めます」
「頼んだ・・・」
もう猫の手も借りたい忙しさ・・
入社2ヶ月で、依頼内容が複雑な物は私に回って来るようになった。
それは良いよ、十分こなせる範囲内だし、会長室業務が半分に減ったから、多少の残業も出来る。
「今日中‥ギリギリかも‥‥」
私にだって限界って言葉はあるよ、一番の原因は使用端末が少ない事だけど‥
その範囲内だったら、スピードも限定されてしまう、これが今の限界値。
(同時進行だったら楽なんだけど‥)
それを言っても通るとは思わない、だから端末2台で必死中。