この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第14章 束の間の正月ーもう1つの転機
仕事に米国、パーティーに会談と、めまぐるしい師走を漸く乗り越え、束の間の正月休み。
はっきり言えば、この2つで暇は無く、去年のクリスマスは屋敷に帰って来て、本当に囁かに紀永と2人で懐かしいあのワインを飲んだだけ。
ムードも紀永との甘いクリスマスも何も無し!
紀永の方は、その‥気はあったらしいんだけど、私の方が‥‥爆睡してしまったというオチ。
仕事納め数日前で、本当に余裕が無い程忙しかった‥
で、しっかりした休みがある正月は!‥とは思っているよ・・・
「・・・・・んっ‥」
「・・おはよう美紀?」
「・・・おはよう紀永‥
こんなにゆっくり寝たのって何時振り??」
紀永のベッドで一緒に寝るのも、すっかりお馴染み‥
だって、紀永の腕の中が一番安心出来るから。
「年末働き詰めだったからね‥
休みなんだから、まだ寝ていても良いんだよ?」
「う・・・ん・・・」
もう少し寝たいような、休みなのに勿体ないような‥
「私だって休みだからね‥もう少し寝ようか?」
「紀永も?」
「ああ・・
年に一度くらい、揃って朝寝坊も良いと思うけどね?」
そう言って、紀永はベッドに転がり私を抱き締めて来た。
「うーん‥
やっぱりこれが良いかも‥‥」
「私もだよ美紀」
紀永に抱き締められて二度寝なんて、正月じゃないと考えられない。
でも‥‥
うんん、今は考えたくない‥
ただ紀永のぬくもりを感じて、幸せを感じられたら十分・・・