この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第15章 サーバーダウン!
「紀永!?」
『美紀かい?
よく抜け出せたね??』
「構ってる余裕なんて無いでしょう、早く不具合‥バグを見付けないと‥‥」
話はしているけど、目と手は膨大なプログラムの確認中‥
1分でも遅くなれば、それだけ被害は大きくなる、早く見付けなきゃ‥‥
『端々からやっているが、やはり中間からチェックする者が欲しいところ‥‥』
「分かっているけど、他に居ないでしょう?」
『・・・・・』
紀永は暫く何かを考えたよう‥
チェックに必死で、何を考えたか分からない‥でもすぐに答えは出た。
『美紀、朔夜叔父は?』
「此処には来て無い‥
多分‥社長室だとは思う」
どうして朔夜叔父様?
『そうか、朔夜叔父には私から連絡を入れる‥
・・・堀之内を中層チェックに呼ぼうと思っている』
「堀之内部長!?」
紀永のその決断は、私だって予想外‥
でも‥システム課1と言われる堀之内部長の能力は‥気になる。
『ああ・・
一番適任、朔夜叔父を通して堀之内を会長室へ‥
美紀は一応無視していて欲しい』
そ‥そうだよね‥
会長室に私が居る事、どう考えても不自然だもん。
「・・・
分かった、私はチェックに集中するから」
『助かるよ、では後で‥‥』
紀永とのオンラインが一度切れた‥
・・私は私が出来る事をやるまでだよ・・・