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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第16章 早乙女美紀と倉原美紀
定時後、もう一度堀之内部長の元へ行き、一緒に駐車場まで降りて来た。
「ちょっと目立つ車ですみません部長‥」
「目立つ‥赤のアウディか‥
倉原君は、もう少し大人しい車を選ぶと思った」
そりゃ意外でしょう?
だけど、周りを見れば全て高級車の私の環境じゃ、アウディは普通車の類。
随分と私も価値観が変わったと思う。
「はぁ、私の趣味じゃ無いので何とも‥
米国時代からアウディだったので、日本でもこの方が使いやすいんじゃないかって、勝手に決められたんです」
「言い分は合っているが、米国は左ハンドルだろう?」
「それを考慮に入れてくれなくて‥
私的には、留学前の軽自動車で良かったのに‥‥」
キーロックを開け、普段は乗せないので、助手席に少量の荷物があったのを後ろに‥
これでまあなんとか‥‥
堀之内部長も助手席に乗り、車を発進させた。
「そろそろ、何処に向かっているのか教えてくれないか倉原君?」
「・・・
教えて帰るなんて言いませんか部長?」
「そんな不味い場所なのか??」
あ‥これって藪蛇って言わなかったかな?
素直に言った方が良かったみたい。