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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第16章 早乙女美紀と倉原美紀



「俺は年相応だとは思うが‥
倉原主任は、毎日部下に言い捲ってシワが出来たんでは?」


「堀之内‥‥
多少は引き締めないと、部下も動かんだろう」


「・・・
倉原が苦労した理由は‥‥‥多少私にもあり‥か‥‥」


「早乙女??」


「いや‥何時かは話すよ‥‥‥」


「・・・・・」


それは私と紀永の‥
ちゃんと倉原父に話すつもりなんだ紀永は‥‥


でも倉原父にだけは、何時までも黙っていられないのも分かってる‥
それだけ倉原家に迷惑を掛けた事も・・・



話も落ち着き、堀之内部長は本社まで遠藤さんが送って‥
倉原父は一色さんか送る事になった。


紀永は、またおいでと笑っていたけれど‥
私は倉原父はともかく、堀之内部長がまた早乙女邸に来る事があるのかと少し疑問。


こうして素を見せても、早乙女会長という存在は大きい‥
それは私が一番良く分かっている事。


紀永が本心なのは理解してる、だけど周りが付いてこられない‥
固める会長というベールが、簡単に会う事を遮るって、紀永には痛い事実‥‥だよね・・・




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