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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第16章 早乙女美紀と倉原美紀
ほとんど人は来ない早乙女邸だけど、全く誰も来ないって訳じゃないの‥
紀永や私が対応に出るのは希だけど、得意先や商談で1階を秘書さん達が使う事は多い。
ただ、周りはそれに気付いていないだけ‥
正門じゃ無く、裏門を使って出入りしているせいもあるかな?
「私だって、時々は気楽に話がしたいとは思うよ‥
外に出ると仕事対応ばかりで、少々窮屈だとは思っている」
「それで会長は出来んな早乙女・・」
「その格好で会長業務・・・」
「私も止めた方がいいと思う・・・」
ついつい、3人揃って紀永を止めたい言い方‥
Tシャツにジーンズの早乙女会長なんて、誰が想像出来るの??
「本社社長をやるまでは、オフィスは割とラフな格好だったのだが‥
流石に会長となると、そうはいかないか‥いちいち髪を上げるのが面倒なんだがね」
「上げれば年上に見え、下ろせば20代‥
本当に年齢不詳、見ない内に随分変わった」
「倉原の方が、年より老けたのではないのかい?
私が知っていた頃は、そこまで変わらなかった筈なのだが‥堀之内は意外に変わらないね?」