この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第18章 久々の憂鬱な日々
"カタカタカタカタカタカタ‥"
「・・・・・・・」
今日はシステム課終了後の、本社会長室業務‥
こんな時は1人になれる、最近はずっと気分が乗らないから‥‥
(考えても、答えが出ないのは分かっているけれど‥)
紀永の事‥
遠藤さんの事‥
オリバーさんの事‥
暁さんの事‥
明確な答えなんて‥無い、それは分かっている。
サーバー落ちから、倉原父と堀之内部長との話し合いは上手くいったとは思う。
だけど、その間の暁さんの告白と、新島さんの独白、そしてオリバーさんとの話‥
こっちが重く私にのし掛かる。
この他にも紀永の話や、遠藤さんとの約束‥
私って、男運が無いのかな?そこまで考えたよ。
(そもそもの選択が間違っている‥
それは嫌なほど理解しているけど‥‥)
私が紀永を選んだ事で、普通と違う世界に足を踏み入れた‥
近親相姦という、最大のタブーである世界。
あの頃のように、何も考えずに紀永だけを見ている事だけを出来れば、私は幸せだったんだろうね。
だけど私は、紀永に追い付く為に外を望んだ‥
外を知れば、紀永だけでは済まない‥人は沢山居るのだから。