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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第19章 データー流出!?
「すまない、入って良いか?」
「どうぞ堀之内部長‥
今日は他に誰も来る予定はありませんから」
少しだけ顔を覗かせた堀之内部長だったけど‥
確認した後、本格的に会長室に入って来た。
「珍しいですね部長?」
紀永から、会長室フロアーに入れるように、登録と変更をした堀之内部長だけど、本当に会長室に来たのは初めて。
「いや‥昼間の高橋が気になってな‥
此処だったら、何か分かるのではないかと思った」
「・・・
私も同じ事を思って調べましたが、不振な点は何もありませんでした」
「そうか、何も無い‥
噂はただの噂だったという事なのか‥‥」
「少なくとも、不正アクセスや本社内での不振な行動はありまません‥
ただ、今まで携わっていた物‥高橋さんの記憶の中までは未知数なんです」
「確かに‥
請け負った受注情報や、プログラムの内容‥
高橋が携わった物だったら、口頭で説明出来る」
「可能性の話ですが‥‥」
もう此処まで来ると確率論‥
もしかしたら高橋さんは口頭で、他社の人間に何か話したかも知れない。
そう考えたらキリは無いよ、でも考えるのが私の仕事。