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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第20章 会長の判断と決断
紀永と一度分かれて、私の部屋で着替え。
「・・・
使うのは、もっと先の話だと思ってた・・・」
クローゼットの中から出したのは1枚のスーツ‥
何時もみたいなリクルートスーツでは無く、完全オーダーメイド。
そして、髪を下ろした私に完全に合うように仕立てられた、御披露目の延長のような、ロング丈仕様。
ロングタイトに少し丈の短い上着、中のブラウスはシンプルだけど、身に付ける宝飾品は全て一流品。
下ろしたままの髪を完全にセットし、何時もとは違う化粧の仕方‥
御披露目のイメージを残しつつも、明確な意志があるように仕立てる。
これが早乙女会長の娘、早乙女美紀の顔‥
倉原美紀とも、Little Witchとも違う、早乙女一族用に作った‥紀永の教え通りに・・
「・・・
時は待ってくれない‥
今動かないで何時動くの、早乙女美紀は‥早乙女一族の中で‥‥」
鏡に映る自分を見て、自分自身に気合いを入れる‥
早乙女本家のお嬢様は、そこまで人形では無い事を周りに知らしめる‥‥もう後ろを振り返らないよ。