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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第20章 会長の判断と決断



着替え終わり部屋から廊下に出たら、紀永が先に廊下の壁に背を付けて私を待っていた。



「本当に‥‥良いんだね?」


「勿論、何時かは必要になる事だもの‥
それが今でも、何も問題は無いでしょう?」


「・・・そうか・・・」


最後にひと言だけ言い、紀永が私の前を歩き出す‥
紀永の方も、完全表向き仕様で、隙が一切無いくらい。


後ろから感じる‥
これが早乙女一族当主であり、クラスター社会長の姿、冷徹な早乙女紀永の顔。


今から私は‥この紀永に付き合い、執務室からネット通信をする‥
正式な後継者候補筆頭として、初めて表舞台に立つ‥それが私の決めた道・・・




執務室に入り、私は重厚な椅子に座る紀永の隣に立つ‥
アクセスは朔夜叔父様、だけどこの通信は、早乙女外戚上位に繋がっていて試聴は可能。


それを理解して、こんな格好をした‥
紀永の‥早乙女当主の同意の元という理由で、正式に朔夜叔父様とやり合う。


・・・出来るよ今の私だったら、その為に必死に勉強したのだから・・・



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