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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第21章 私なりの紀永と早乙女会長の差



高橋さんを客室に連れて行ったと内線が入り、私も紀永も漸く一段落‥
今日のところは米国関係は無視し、一緒に紀永の私室に行く事に決めた。



「何とかなって良かった‥
やっぱり、紀永の鶴の一声は強いもの‥‥」


「その為の会長職だよ、普段は出ないがね‥
いざという時だから効果がある」


「・・・納得・・・」


計算ずくでこうしているんだから、絶対に紀永には適わない‥
謎の早乙女会長の本領発揮じゃ、勝てる相手なんて居ないでしょう。



「久しぶりに通信回線に出たが、やはり堅苦しい‥」


「私は慣れないから、もっと堅苦しいんだけど‥‥」


「だが似合うよ美紀‥
選びは良かったようだ、髪を下ろした形とサンプルを見て四苦八苦しただけはあったかな?」


「紀永もね‥
どんなスーツでも、しっかり着こなすし‥‥」


私のはオーダーメイドっていうだけで、それほど高価とかは二の次‥
だけど紀永の表向きのスーツって、小物も含めたら幾らか考えたくない高価な物。


最近はかなり慣れたけど、本気の早乙女会長姿は、やっぱり雰囲気からして違う。



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