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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第21章 私なりの紀永と早乙女会長の差
立ち振る舞い、威圧感、口調‥仕草1つ取っても、人から見れば雲の上の人種‥
それは紀永自身が培ったもので、教えとは別問題。
穏やかな早乙女紀永と、冷酷な早乙女会長‥
1人の中に、2つの人格があるのではと思うほど、はっきり分かれる紀永の性格。
上げ整髪した髪と、それに合わせて少しキツくなった瞳‥
その瞳で見られると、私ですらドキッとする時が‥ある、射抜かれているようで・・
「・・・美紀?」
「・・・・・へっ!?」
いけない私ったら‥‥
「・・何を考えていたのだい?」
「いや‥何も‥‥」
これは言いたく無いよ、会長姿の紀永に見惚れてたなんて・・
「・・・
知りたいね、何を考えたか・・・」
「えーと‥‥」
余程気になったのか、パソコンデスクに座っていた紀永が、私の側まで歩いて来た‥
どうしよう!?
「・・・・美紀?」
それで私の腰に腕を回して、真っ直ぐ私の目を見詰めるのは‥反則だよ‥
逆らえないじゃない。
「・・・・・・・・やっぱり・・・会長姿の紀永は・・・格好いいなって・・・・・」
あぁ言っちゃった‥
こうなると、後が見え見えなのに‥‥