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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第21章 私なりの紀永と早乙女会長の差



身体を洗い流した後、美紀をバスタオルで包み、何時も通り私のベッドに寝かせた‥
その間、美紀は目覚める事無く、本当に疲れているのだろう。



(仕事後にGPS反応を追い、戻って来ても通信に高橋涼太への話の付き添い‥そして‥
幾ら美紀でも、疲れていない方がおかしい‥‥)


この一連の件を作った、朔夜叔父と五十裏に、多少の腹立たしさは覚える‥
あまり怒りは感じない方だが、流石にこんな美紀を見れば話は別だ。


会長業務以外の、私のプライベートはほとんど美紀中心‥
その美紀に、此処まで負担を掛けさせたのだから、怒って当たり前の話。



「・・・ふぅ‥‥」


バフッとベッドに転がるが、そう簡単に眠れる訳も無し‥
これから朔夜叔父と五十裏を、どうするべきか思案・・


会社の為‥朔夜叔父の行動動機は理解出来る、だからと言って裏も取らず、五十裏を使っての証拠作り‥
朔夜叔父が早乙女直系な限り、五十裏は朔夜叔父にも従う‥問題は此処。


(朔夜叔父に恵美里叔母、この強力な2人をどう抑えるべきなのか‥‥)


枕に両手を組んで頭を乗せ、天井を見詰めながら冷静に考える。



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