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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第22章 会長の判断と決断2



「・・・・朝か・・・・」


昨日の夜、あの尋問の地下から遠藤主任に連れられて、こんな豪華な客間に通された。


多分此処は来る時に見た早乙女邸そのもの‥
俺が最初に連れられて行ったのは、この本宅を通り過ぎた別の建物だったのだから。



「確か鍵が掛けられているんだった」


早乙女会長が居られる時に遠藤主任は言った、鍵は掛けさせて貰うと‥
だけど鍵があろうが無かろうが、もう俺には関係無いし、こんな全てが揃った部屋で鍵も糞もあったものじゃない。


俺の住んでるマンションより広い客間、キングサイズのベッドに端末こそ無いが整えられた情報ツール、ゆったりしたバスルームや冷蔵庫に飲み物や軽食‥
本当に早乙女邸に来た客人用の部屋、それなのに会長は簡単に客間と言った‥‥会長の腹の内が全く読めない、俺程度では。



「捕まった筈なのに、どうしてこんなに優遇する?」


理由が‥‥いや理由は五十裏だったか?
あの男と社長が関わっていたせい‥
俺は社長に目を付けられ嵌められた、そのくらいは理解出来たさ、今までの素行のせいで疑われたくらい分かってる。



(社長に嵌められ、お嬢さんにバレ、会長まで乗り出した‥
二者選択‥‥会長は俺に選択肢をくれたが‥‥)


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