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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第22章 会長の判断と決断2



「うっ、それは‥‥‥」


美紀の場合は、その気が無くても巻き込まれるパターンであり、やはり早乙女独特のトラブルメーカーに当てはまる‥
私も美紀の事は言えないが。


良くも悪くも、早乙女本筋はトラブルメーカー、これはもう血筋としか言いようが無い。



「そ‥‥それで、高橋さんはどうするの?
ずっと早乙女邸という訳にはいかないでしょう」


「今葉山が五十裏の確認をし、更に早乙女邸から数名高橋涼太の自宅近くを探らせている‥
それで問題が無かったら丁重に帰すよ、何時までも監禁扱いをしてる訳にはいかないからね」


「無実だし退社は確定なんだから、後は高橋さんの自由でしょう?」


「万が一の為と言った方が良いのかな‥
高橋涼太の安全の為に早乙女邸に連れて来たが本音、向こうもこれ以上巻き込まれるのは御免だろう‥‥五十裏だったら分からないので予防的措置だった」


「なるほど‥‥‥」


監禁尋問だけを考えれば、早乙女邸以外でも行えた事‥
だが後々を考えると、早乙女邸が一番好都合で、朔夜叔父も五十裏も此処だけは手を出せない。


上手く事を進める為に‥‥高橋涼太には少々刺激が強過ぎだったようだが、安心と確約を思えば最良の選択だった。


勿論安全を確認してから高橋涼太を早乙女邸から出した、子会社再入社の一筆を書かせてだが‥‥


これで疑惑の一件にカタは付いた‥
上の食い違いという表面上の事実だけを残して・・・


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