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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第23章 一難去ってまた一難ー衝撃本社内!
「倉ちゃん、聞いた聞いた??」
・・・来た!!
仕事中に話しかけて来たのは結城さん‥
絶対に一番に噂を仕入れて来るとは思っていたよ、システム課の中で結城さんの情報が最速だって事も承知済み。
「何かあったんですか、結城さん?」
「高橋の事だけど、社長と専務のいがみ合いに巻き込まれたらしいって!
社長命令で本社サーバーに手を出したって話もあるんだ、社長と専務って事は早乙女の‥‥だろ、そんなのに巻き込まれたらひとたまりも無いじゃん」
「そうなんだ‥‥高橋さんが‥‥」
「元々素行や付き合いに問題があった高橋だから、社長に目を付けられたんじゃないか?
だって解雇じゃ無くて退職のままだし、おかしいと思わない??」
「うーん‥‥
噂話なんでしょう?
何処まで本当なんだろうね」
「でも社内に広まってるし、退職までまだ少しある高橋は出社してない‥
上の話だからなぁ、はっきりと事実は確認出来ないんだよ」
「・・・・・」
高橋さんの事‥‥
表面上は社長と専務の食い違いから発展し、重役陣を押さえる為に社長は早乙女お抱えの五十裏を使って高橋さんを動かした・・・この話で会長は上に通したの。
半被害者である高橋さんは手を貸したが退職扱い、社長と専務は当分の間五十裏情報網へのアクセス禁止‥
専務は黙って悪役の一端をやってくれて、一応また社長と対立関係‥‥この構図が出来上がった、会長の思惑通り。