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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第23章 一難去ってまた一難ー衝撃本社内!
(それにしても、噂が流れるまで数時間‥
知ってはいるけれど、社内の耳って優秀)
社内の耳は、会長お抱えの社員達‥
表向きは1社員、だけど会長や遠藤さんへのアクセス権があり、早乙女邸から動けない会長の目や耳の代わりをしている。
時にはこうして噂を率先して流す事もある訳で‥‥ほら情報は制した方が勝ちだもの、昨日の内に会長から全員に通達が出ていた‥
作戦勝ちだよ、こう噂になれば誰も高橋さんに手を出せないでしょう?
「どうせ退職するつもりだったんだ、今更噂が流れても高橋だったら何も思わないよな」
「それは‥‥少し言い過ぎじゃないかと‥‥」
「・・・俺もそう思う・・・」
あちゃ、話が話だけに隣の暁さんまで乗り出して来ちゃった‥
私としては、暁さんはスルーしていたいのに、結城さんっ!
「あ‥‥私、手を止めたついでだから、コーヒー取って来る」
「おーい倉ちゃん、話の続き‥‥‥」
「・・・・・」
結城さんと暁さんを無視して、パーティションから出てインスタントコーヒー類が置いてある部屋の隅に移動。
(何時までも無視って訳にもいかないんだけど‥‥)
暁さんの事‥‥
ちゃんと話し合った方が良いと、それもなるべく速く‥
言われたけど、最近の忙しさで中々タイミングが掴めない私なのよ。