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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第23章 一難去ってまた一難ー衝撃本社内!



「・・・マジ・・・」


気を失い倒れそうな倉ちゃんを社長が受け止めて、社長はそのまま救急外来の中に入って行ってしまった‥‥倉ちゃんを抱き上げて。



「どうなっているんだ?
社長が1社員になど‥‥」


「俺に聞くなよ黒崎、なんで倉ちゃんが社長とって俺だって思っているんだからさ」


「しっ!
社長が出て来た」


倉ちゃんを置いて来たであろう社長は、また同じ場所に座りボーっとし始めて、先ほどと同じ状態‥
社長がどうしてこうしてるか全然読めねぇ。


見る限り、悩んでいるとか困っているような表情で、中に無理やり立ち入ろうとかそんな素振りすら無いんだ。


だってこの附属病院は早乙女系列傘下なんだから、社長だったら強引に中に入れる筈‥
社長は数少ない早乙女直系って話だし、病院側も逆らえないと思うのに、全くそんな素振りすら見せない。



(もっと強引な人だと思ってた)


俺達が知っている早乙女社長は、やり手で強引で能力確かで湯水のように仕事を取って来る、そんなイメージ‥
実際に今説教されて、俺も黒崎もあまりにもの迫力と威厳に言葉すら出なかったんだよ。


そんな人が何もしないでボーっとしていれば、俺だって変に思うだろ?
理由はこの後に分かるんだけど。


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