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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第23章 一難去ってまた一難ー衝撃本社内!
「・・こちらに居られましたか社長・・」
「付き添いが必要だったんでな、社内の誰かとはいかなかっただろう?」
久し振りに見る葉山だが相変わらず変わりなく、遠藤並みに飄々としているのも前のまま‥
いや、遠藤が葉山を真似たんだったな。
・・それより・・
「葉山‥‥紀永を止められんか?」
「・・・無理でしょう・・・」
「あっさり言う」
逆鱗に触れたら、何を仕出かすか分からない紀永、出来るなら止めたい‥‥そう思ったからこそ葉山に言ってみたんだが。
「私では止められません‥
そして数少ない止められる者は全員被害者のこの状況で、誰がとめられます?
社長も蹴られたのでしょう??」
「ああ、ばっさり一言でな」
「では本当に無理です‥
・・私は過去に相談しましたね社長に・・」
「・・そうだったな・・
遠藤がどの程度紀永を押さえられるか‥
だからこそ、葉山お前はあんな行動を取った、分かってはいるさ」
遠藤が秘書として早乙女邸に来た直後、葉山が俺に相談があると個人的にやって来た‥
内容的に言えば、まだ早乙女内部を完全把握出来ていなかった葉山が、紀永と遠藤の繋がりや信頼度などの話。
紀永に取って遠藤は、数少ない両手を広げて歓迎する存在‥
子供の頃から、家族と離れ1人日本に置いて行かれる遠藤を可愛がり、忙しい仕事の合間を縫って遠藤と個人的に会っていたほど。