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第23章 一難去ってまた一難ｰ衝撃本社内！

俺はその全てを葉山に話した‥
その話を踏まえた上で葉山の取った行動はご存じの通り‥‥遠藤を鍛え上げ第１秘書に推し、自分は第２秘書として会社関係とは離れ、早乙女関連専属となった。



「この間の一件より荒れるな‥
計算では無く報復だとしたら紀永は何処までも容赦は無い、昔親父と争っていた頃のように‥
ああ、行動原理は同じだった」


「‥‥はい‥‥
ですから止められませんと‥‥」


紀永の行動原理の最上部は嬢ちゃん、昔も今もそれは変わっていない‥
嬢ちゃんの為に這い上がり、嬢ちゃんの為に会長を続けるのが紀永、嬢ちゃん本人が居るせいで少し忘れそうになっていた。



「無理な考えだった‥
昔から嬢ちゃんの事だけは一歩も引かない、近頃穏やかだっただけに忘れていた‥
関わればどれだけ冷徹なのかを、俺は身を以て体験していたんだよな‥‥悪かった葉山‥‥」


「いえ、では私は事後報告がありますのでこれで‥‥」


「・・ああ・・
・・さて本当に馬鹿共を引っ張って帰るか、数時間程度の説教を付けてやる」


多少の脱力感に天井を見上げていたが、踏ん切りを付け立ち上がり病院を後にする‥
勿論、黒崎と結城の首根っこを捕まえ、本社で八つ当たり半分の説教をしっかり付けてやった・・・