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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第23章 一難去ってまた一難ー衝撃本社内!
「‥‥私が‥‥ぐすっ‥‥私がっ‥‥」
「随分と耐えていたね‥‥
それでも、何時ものように錯乱もせずに、傷付いた遠藤を守ろうとした事、美紀の心はまた1つ強くなったんだよ」
「‥‥紀‥‥永‥‥」
「今までは男性にそんな事をされたら、美紀は自分の事で周りは見えていなかった‥
だが今回は犯され掛けながらも、遠藤を守る事に頭がいった、それは周りが見えていた証拠‥‥
遠藤を守るという心が、美紀の心を強くした‥‥分かるね?」
「私は‥‥ただ必死で‥‥」
「必死だから心強く持てた、必死だから怖さに打ち勝てた‥‥それが心が成長するという事‥‥
良く耐えて頑張ったね美紀‥‥」
「・・・紀永っっ!!」
しっかりと私に抱き付く美紀の髪を落ち着かせるように優しく撫で、私の方こそ良かったと思う‥
少しだけ強さを見せた美紀、また暫く不安定にはなるだろうが、今の様子を見る限り前に戻る事は無い。
後は周りの気遣いだが、私や遠藤そして早乙女邸の面々は、何があろうと美紀を優しく迎え入れるだろう‥
過保護なほどの心配付きで。
「泣き止んだら屋敷に帰ろう美紀」
「‥‥‥うん‥‥‥
早乙女邸が良い‥‥‥」
「そうだね、みんな心配して待っているよ」
「‥‥‥うん‥‥‥」
こうして暁拓哉の後始末だけを残し、私と美紀‥‥いや遠藤をも含む一番安全な場所、早乙女邸に帰る事になった。
後始末はしっかり私が付けるが・・・