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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第23章 一難去ってまた一難ー衝撃本社内!
「・・・言われていたのに・・・
紀永に言われていたのに、忙しさで後回しにしてしまったから‥
私がもっと早く向き合っていれば、こんな事にならなかったのに‥‥私が悪いの、だから遠藤さんにも怪我をさせてしまった」
「あまり自分を責めるものでは無いよ美紀」
「でも!
遠藤さんが怪我をしたのは私のせい‥」
辛そうな美紀の両手を取れば分かる‥
今回は男性にというより、遠藤が怪我をした‥‥その思いがどれだけ大きいのかを。
「どんな理由であれ、遠藤は美紀を守る為に動く、それは私も同じ事‥
美紀を守り怪我をした、それを遠藤は嫌がる素振りを見せたかい?」
「‥‥‥うんん‥‥‥
遠藤さんは‥‥私を心配して、そして相手に向かって怒ってた‥
遠藤さんが俺なんて表現を使うのを、私は初めて聞いたくらい」
「‥‥遠藤の心の内を考えれば怒るで当たり前、それは美紀も気付いている筈‥
そして同じ状況下だとしたら、私も遠藤と同じ行動をしたと思うよ‥‥‥肝心な時に間に合わなくてすまない美紀」
「違う‥‥そうじゃない‥‥謝って欲しい訳じゃない‥‥
謝らないといけないのは‥‥私‥‥」
「‥‥‥それでもね‥‥‥」
傷の負担にならないよう優しく手を引き抱き締めれば、美紀は私の首に腕を回し、しっかり抱き付いた後に‥‥‥泣きはじめてしまった。