この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第24章 秘書・倉原美紀!?
付属病院まで来たが、遠藤主任に会えないのは分かってる‥
そして社長に結城共々かなり絞られた、あの様子だと社長は苛々としていて、3割り増しで説教されたと思う。
「・・・・・」
最上階に来ても、特別室の手前に厳重なセキュリティ‥
看護婦さえもIDカードとパスワードを入力しなければ、此処から先に進めない。
殆ど早乙女の為の特別室だと聞く‥
こんな都心とは離れた街に最先端医療、どれだけ金と権力を持っているのやら、俺なんかが想像も出来ないのだろう。
(主任には会えず、かといってこのまま帰るのも‥‥)
此処は病棟なのだから、長居しては怪しまれまた社長の説教コース‥
こう何度もだと、本当に子会社に飛ばされかねない。
(・・・あれは!?
っっ!!)
咄嗟に隠れたが、エレベーターから降りたのは倉原さん‥
あの時も救急外来に現れ、気を失ったのを社長が連れて行った。
そして本社の方は有休扱いの療養中、周りには有休としか伝わっていなかったが、何かが不自然じゃないか?
「・・・・・」
鞄と紙袋を持ち、躊躇いも無く特別室へのセキュリティゲートへ‥
そこでカードスキャンとパスワードを入力し、何事も無いように中に入って行ってしまった。
「・・・っっ!!」
後を追い掛け、ゲートが閉まらない内に俺もゲートを通過‥
こんな事をしてバレたらただてば済まない、分かっているが好奇心の方が勝った。