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第25章 初攻防戦･常務派

此処で簡単な説明。


今平岸さんが言った人事部長日向一郎は、田野倉率いる常務派の１人‥
常務派は、総務取締役天童静、人事部長日向一郎、本社内子会社統括部長香月仁、こんな構成。


常務を筆頭に総務や人事、子会社系を押さえているのが強み‥
逆に言えば、経理や営業のような会社のメイン部署は押さえられなかった、勿論システム課も。


だけど人事を押さえられているところが悩みの種、紀永達会長派に人事で反抗するという、面倒くさい事になりがち‥
だけど皇専務が会長側‥‥これでギリギリでもバランスを取っていた、今までは。


そんな皇専務が早乙女社長といがみ合い、田野倉常務にしては絶好のチャンス到来、昔のように皇専務が常務派に傾けば形勢は向こうに少し傾く‥
これが大掛かりな仕掛け。


私が調べたいのは、田野倉常務と元ドバイ支部長谷村との関係性、系列部長が常務派だから一抹の不安を覚えた‥
裏でどの程度繋がっているのか、これは1日が終わってから会長室で調べる予定。


説明‥‥これで良い？？


とにかく今日1日、鬼が出るか蛇が出るか、はたまた天使が出るか悪魔が出るか全く読めない状況で、秘書適正をやる‥
最悪の事態を想定しての一色さんと平岸さん、この布陣でどうなるかな？