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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第25章 初攻防戦・常務派



「やはり納得いかない‥
俺達でさえ使えない秘書部長室を使って適正試験だと?
今までそんな事は無かった」


「早乙女邸常駐の一色さんと平岸さん連れという事は、早乙女邸秘書候補?
だけど早乙女邸には女性秘書は居ない筈、考えたのは会長かな社長かな??」


「さあ‥‥俺達だって通達しか来ていない、理由なんか書いていなかった‥
帰国子女様は何があるんやら」


確かに桜井の言う通り、早乙女邸秘書候補という線が一番高いとは思う‥
それだけの能力があるというのか倉原さんに、遠藤主任の場所を使ってまでこんな事をするほど。



「なんだか高橋みたいな言い方、俺そういう言い方は嫌いだ‥
倉ちゃんだって指示に従っているだけだろ、黒崎の言い方だと倉ちゃんが悪いような言い方だっ!」


「そうは言っていない、俺はただ納得いかないと言ったまでで‥‥‥」


「帰国子女とか下衆な勘繰り、何処に進学したかなんて別にいいと思うけどなぁ」


「確かにそうだ‥‥」


やれやれ、桜井は倉原さんの事になるとムキになる、それはあの高橋とのやり取りを見ていて俺も嫌な気分だったさ‥
結婚までの腰掛け発言、あれは女性に対して失礼だとは思う。



「あ、来たみたいだ」


「・・ああ・・」


一色さんと平岸さんの後ろに倉原さん、本当にやるのか‥‥逆にお手並み拝見でもするか・・・


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