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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第25章 初攻防戦・常務派
うわーー!
朝のミーティング最中に出くわしちゃったみたい、ついでにこっちを見る目は冷たいし‥‥入社1日目に戻った気分。
「早乙女邸からです、昨日通達された通り1日適正試験を実地します‥
業務に支障なきよう部長室で行いますので、通常業務を行って下さい」
一色さんの簡単な説明の後、一応私も後ろから頭を下げた‥
本社在中の秘書達には迷惑な話だって分かってはいる、でも部長室を使うには訳があって、早乙女邸での遠藤さんの部屋と同じ端末操作になっているのが理由。
最近の上がってくる裁決は私がやっていたんだから、遠藤さんの業務を止める訳にもいかないのよ‥
通常業務と他からの隔離も含めて部長室、これが最大妥協だった、円滑に仕事をする為には。
「では俺達は部長室へ‥‥」
「はい分かりました」
なに食わぬ顔で役割分担、秘書の仕事だもの一色さんも平岸さんも簡単に態度を変えられる、臨機応変じゃなければ秘書なんてやっていられない・・・
「ふう‥‥
まずは第一関門突破ですか‥‥」
「ああ言えば本社秘書は此処には入って来ない」
「そうですね、後は打ち合わせ通りに通常業務‥‥‥‥‥とはいかないみたい」
目の前のデスクには大量の紙の山‥
もしかしてこれって、遠藤さん不在で貯まってしまった分!?