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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第26章 米国から来た男



此処まで来ると私1人じゃ決められない、だから会長室の分は全て早乙女邸に持ち帰り、昼間の出来事と一緒に紀永に報告。



「また凄い暴言だねそれは‥‥」


「まだ居るんだね、ああいうタイプ‥
田野倉常務でさえ多少言葉を選んでいたのに、日向部長は手加減無し‥‥でも引っ掛かってくれた」


「その点は予測通りだが、持ち帰って来た谷村の記録、流石にこれは不自然過ぎる‥
ドバイと言えばフリーゾーンだが、流通関係に行く理由はなんだろうか?
社的に流通業務はそこまで多くは無いし、流通させる物も少ないというのに何の目的がある??」


「やっぱり紀永も変に思うんだ」


私が感じたのと同じ疑問、コンピューター産業に介入は分かる、クラスター社はそういう会社だし米国でもそう言っていた‥
だけど流通‥‥系列にネット展開から配送まで一括の子会社はあるけれど、ドバイから輸出入するほど大きくは無い。



「これを見れば当たり前、行動理由が存在しない‥‥いや、あの動画にヒントがあったのだろうか‥」


「動画‥‥どうするの?」


「幾つかは解像度を上げるよう手は打つだろう、それで当たりであれば全ての動画に手を広げる‥
うちも人手不足だからね、中々余計な仕事は頼めないのが痛いところ」


やっぱり紀永と私は同じ考え‥
こればかりはね仕方ないよ、一番の教えは紀永だもん似て当たり前。


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