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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第26章 米国から来た男
「だよね、少数精鋭だから」
「ああ、明日から暫定的だが遠藤が戻って来るよ‥
まだ本社との行き来はさせられないが、屋敷で仕事する分には支障無いそうだ‥‥本音を言えば、遠藤が無理にでも退院するとゴネたようだけどね」
「マジ!?
・・・・・って、あっっ・・・・・」
久々に出ちゃいましたマジ発言、最近は本当に言わないよう努力しているのに、遠藤さんがゴネたというのに驚いてつい‥‥
「くすっ‥‥
私も久しぶりに聞いたね美紀のそれは‥
少しくらいならば良いのではないかい?」
「でもほら‥‥米国でのウッカリ発言もあるし、使わない方が良いかなぁーって‥‥‥」
「言っていたね、大使相手に日本語で言ってしまったと」
「誰も気付かなかったから良かったけど、日本でこれをやったらと思うと‥‥ちょっと無理」
あの頃はオリバーさんもまだ日本に精通していなかったし、上手く誤魔化したって言えば良いのかな?
「とにかく屋敷分だけでも遠藤が戻るから、ギリギリも少しは空きが出来るだろう‥
それより明日から普通に本社だよね美紀?」
「うん、今日顔を出してしまったもん、いい加減有給では通らないでしょう‥
明日からまた普通に出社だよ」
今日秘書課に顔を出して、明日また有給なんて言えない、こういうのは1社員の辛さ、ちゃんと行くよ本社に。