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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第26章 米国から来た男



「今日から早乙女邸に住む事になるのだし、臨機応変には対応はして欲しいね?」


「勿論です」


「・・・・・」


だからどうして紀永にだけは真面目対応なのよ?
もしかしたら、こっちの方が分からないかも??



「そ‥‥それより、オリバーさんに頼んでいた件だけど‥‥‥嫌な報告聞く?」


「・・・
嫌という事は当たりがあった訳か‥
聞くとするかね」


このリビングダイニングにも、ノートパソコンだけど端末はある‥
持って帰って来た情報を端末に表示、そしてこれを見た紀永は渋い顔。



「まさか此処まで手を伸ばしていたとは、谷村‥‥少し甘く見ていたようだ」


「この数ヵ月で言えば、中華マフィアと谷村との接触は無いと見ています‥
原因で言えば、クラスター社の流通ルートが使えない、これが一番可能性が高いかと思います」


「でもその数ヵ月で、谷村が系列関連子会社に回った数は30件以上、その殆どが流通かIT関連、多分ルートを探していると思う‥
そして2週間に一度は田野倉常務と会っていて、秘書課で見た申請書類から考えても、現在のドバイ状況を確認している‥‥田野倉常務だったらドバイ支部の現状を把握出来るから」


オリバーさんと私の説明に、紀永は深いため息1つ‥
気持ちは分かるよ、私だって驚いたし知らずクラスター社が巻き込まれているんだもん。


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