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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第28章 終章ー何事も普通が一番
忘れるくらい前な訳?
私の二日酔いは‥‥あれ忘年会、でもあれ一度きりの話なんだけど‥
前に倉原父に潰されたって話があった、その時に二日酔いしなかったのかなぁ??
「会長になってから一度も無いね、それ以前に潰れていたら話にならないとも‥
それは良いのではないかい?
‥‥‥おいで‥‥美紀??」
「‥‥‥うん‥‥‥」
座っているベッドの隣をポンポンと軽く叩く紀永に惹かれ、ビールを持ったまま紀永の隣にちょこんと座って見る。
「??
どうしたんだい?」
「んーーほら、3階にオリバーさんが居るから‥‥その何となく‥‥」
「それは大丈夫、私のプライベートには立ち入らない、契約事項の1つに入れておいたから、余程の理由が無い限りオリバーは私の私室には来ないよ」
「・・用意周到・・」
「何事も先手を打つのが大切‥
その前に事情を知っているオリバーは立ち入らないと思うがね」
そうだよね、知っているんだよねオリバーさんは‥
紀永の部屋と、オリバーさんの部屋は、3階の端と端、そう簡単に聞こえる距離でも無いし。
「‥‥そうだね‥‥‥」
改めて紀永に抱き付く私‥
多少ビールで火照った身体が気持ち良い、缶ビールを取られて、紀永からも抱き締めてくれる、私が安らげる幸せの中に。
そのまま一緒に眠る幸せ、紀永だけがくれる幸せ‥
もう少しだけ‥‥こうしていたい私の願いなの・・・・・