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禁断背徳の鎖3・縺れるDestiny-運命-
第28章 終章ー何事も普通が一番



「葉山さんの性格って分かりにくい‥‥」


「それは認めるが‥
私も苦労したからね、真面目で堅物の葉山に‥‥今はもう良い思い出」


少し昔を懐かしむような紀永の言い方、そして缶ビールを一気飲みっ!?



「紀永‥‥一気はちょっと‥‥」


「ん?
ビール程度では簡単に酔わないよ??」


「・・・・・」


出た、紀永の酒豪発言‥
本当に潰れるまで飲んだら、どれくらいの量を飲むのだろう?
これだけは私でも分からない、紀永の不思議の1つ。



「美紀はあまり進んでいないね?」


「一気はしないもん、私は普通に飲むタイプです」


「まあ度数は低くとも、炭酸が効くから無理に勧めないよ」


そう言う紀永は既に2本目突入‥
ベッドの端に座り、ビールをゴクゴク飲む紀永ってかなりワイルド‥
こんな一面もあったんだね。


プライベート紀永は本当に普通、早乙女会長の影も形も無いと言ったら、紀永に何を言われるのやら。



「でも紀永とビールって初めてだよね」


「普段屋敷に缶ビールは置いていないのが痛いかな?
ワインやシャンパン類は沢山あるというのに、私も美紀も中々飲まないとも言う」


「明日仕事だと思うと‥‥飲みにくいの‥‥
二日酔いで仕事は勘弁だもん」


「それは私も同じかな?
その前に二日酔いをしたのが何時の話やら」


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