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夜は短し輝け乙女
第2章 精一杯の告白
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「俺さ、入学式で会ったときから千裕のこと好きだから」
…はぁぁああ!?!?え、今なんて?!好きって??頭大丈夫??私のこと知らないくせに!?
「返事は?俺のこと嫌いなの?」
…返事?え?いやいや、まだ会って間もない人、というか中身知らないし、好きになれるわけないがな!
「初めて君と会ったとき、苦労してるっていうオーラがすごく出てたんだ。でも強く生きてるっていうのがわかったから、なんだか守ってやりたくて。……俺、変かな?」
…普通に変!!というか、オーラってなんぞや!?私、そんなの出てるか!?!?
……何も知らないくせに……。
「喋ってくれないの?」
「あ、はい。すみません」
…うわあぁぁぁああ!!またやってしもうた…!!" 無言で貫き通せ計画 " を実行していた最中だったのに!
「で、返事は?」
「はい」
「やった!!俺のこと好きなんだ!なら付き合おう!」
…えっ、え??!……あ……いつもの癖で「はい」って言っちゃったのか、私!?やばいやばいやばい!!好きでもない、こんな男!付き合うなんて無理!!てか今まで1度も付き合ったことないぞ!!?
「今日から俺ら、カレカノね」
「は、はぁ…」
…って、勝手に話進めんな!!ああ、もう、、、
まあ、いいや。すぐに別れよう。というか、私のこと知っていけば別れる日も遠くないはずだ!それでいい!!
「じゃ、千裕またね〜!また会おうね」
……ちょっと待った。この海音やらは学生なのか?こんな生徒見たことない。まあ、周りをあまり見ていないからだろうが。学校で会うなんてごめんだ。面倒ごとになったな……どうしたらいいんだ、私は。
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