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第10章 7th moon…偽りの心

その気持ちを持ったままユトは雅の待つジェーナの元に帰っていく。店の戸を開けた時、店内にはお客さんがいた。

「…きゃー！かわいい子猫！」
「おや、ユト。帰ったのかい？」
「この子ここの看板猫ちゃんですか？」
「ﾌﾌ、そうだね。私の大事な息子だよ。」
「息子だって！そんなに大事にされてる何て凄いねぇ！」
「…にゃぅ……」　
　
そう小さく鳴くと、女の子たちは嬉しそうにユトの頭を撫でていた。

「にゃぅ…んみゃぁ…」
「かわいい！」

そんなやりとりをしながらも、少しして雑貨も売れると、女の子達は帰って行った。
帰って行ったのをしっかりと見届けると、ユトはジェーナに噛みつくように話しかけた。

「なんなん！」
「そう言いなさんな。」