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イタズラな満月(フルムーン)
第14章 10th moon…涙
「待って!ループ…お願いだよ…これ以上…これ以上…ユトから大切にする心…奪わないでくれないかい?」
「カロン…僕は帰らなくちゃいけない。報告まですませるしか許しを得ていないからね。」
「ループ…?」
「だから、報告を済ませて、ユトを送り届けて、ジェーナにお茶をごちそうになった。それだけだろう?」
「…それじゃ…」
「他に何かあるかい?」
「ループッ…ン…」
そう名前を呼ぶジェーナの唇をそっと自身のそれを重ねたヌエバ。しかしすぐ離れると髪をするりと撫でて笑いかけた。
「口止め料はユトからでなく、君から貰うよ?カロン…」
そうして笑いかけると、ユトと雅に声をかけるでもなくそのままヌエバは自身の世界に帰って行った。
「…バカ……」
残ったジェーナは座り込みヌエバが残したキスの感覚を感じていた。
「カロン…僕は帰らなくちゃいけない。報告まですませるしか許しを得ていないからね。」
「ループ…?」
「だから、報告を済ませて、ユトを送り届けて、ジェーナにお茶をごちそうになった。それだけだろう?」
「…それじゃ…」
「他に何かあるかい?」
「ループッ…ン…」
そう名前を呼ぶジェーナの唇をそっと自身のそれを重ねたヌエバ。しかしすぐ離れると髪をするりと撫でて笑いかけた。
「口止め料はユトからでなく、君から貰うよ?カロン…」
そうして笑いかけると、ユトと雅に声をかけるでもなくそのままヌエバは自身の世界に帰って行った。
「…バカ……」
残ったジェーナは座り込みヌエバが残したキスの感覚を感じていた。