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イタズラな満月(フルムーン)
第17章 last moon…優しき輪廻
そう続けるヌエバ。話を聞きながらも、雅は俯いてしまったものの、涙は止まっていた。
「それともう一つ。」
そう前置きをしたヌエバ。そんなヌエバに雅は顔を上げた。
「まだ、…まだ何かあるんですか?」
「ユトからは我々の姿は見えなくなる。使い魔として使わされたものも、ただの猫や犬、小動物にしか見えないし、人型になっている我々に会ったとしてもそれが自身の記憶にある者と一致はされない。」
「…それじゃ…それじゃぁユトは完全に孤独だって事じゃないですか!誰も解らない、親も家族も…誰も知らない中で存在意義が…見いだせなくて…」
「それでもユトは君の、アリスさんの笑顔を守りたかった。気嫌いされるかも知れない。再会したときにもうすでにアリスさんに恋人がいるかも知れない。」
「それともう一つ。」
そう前置きをしたヌエバ。そんなヌエバに雅は顔を上げた。
「まだ、…まだ何かあるんですか?」
「ユトからは我々の姿は見えなくなる。使い魔として使わされたものも、ただの猫や犬、小動物にしか見えないし、人型になっている我々に会ったとしてもそれが自身の記憶にある者と一致はされない。」
「…それじゃ…それじゃぁユトは完全に孤独だって事じゃないですか!誰も解らない、親も家族も…誰も知らない中で存在意義が…見いだせなくて…」
「それでもユトは君の、アリスさんの笑顔を守りたかった。気嫌いされるかも知れない。再会したときにもうすでにアリスさんに恋人がいるかも知れない。」