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イタズラな満月(フルムーン)
第6章 4th moon…新たな出会い
そんな雅の背中を見送ったジェーナは、まだ眠るユトの頭から背中をそっと撫でながら語りかけだした。
『全く。あの子が心配だからって人型になり過ぎなんだよ。』
『…ッ…じゃねぇ』
『ん?』
『あの子やあんたじゃねぇ…あいつは…アリスだ。』
『クスクス…ユト?あんたがそこまで入れ込むなんて珍しいね。ん?』
『うる…せぇよ。』
そう言うとユトはまた瞼を閉じて毛布の中に潜り込むかのようにくるまっていった。
『全く。人型になるにはそれなりの力が必要になること位、解っているだろうに。』
そう。ユトを始め、使い魔の存在は猫なり、犬なり…人間界仕様の姿であるなら簡単なものの、人型になるにはそれなりの力が、負荷がかかるのだった。
『全く。あの子が心配だからって人型になり過ぎなんだよ。』
『…ッ…じゃねぇ』
『ん?』
『あの子やあんたじゃねぇ…あいつは…アリスだ。』
『クスクス…ユト?あんたがそこまで入れ込むなんて珍しいね。ん?』
『うる…せぇよ。』
そう言うとユトはまた瞼を閉じて毛布の中に潜り込むかのようにくるまっていった。
『全く。人型になるにはそれなりの力が必要になること位、解っているだろうに。』
そう。ユトを始め、使い魔の存在は猫なり、犬なり…人間界仕様の姿であるなら簡単なものの、人型になるにはそれなりの力が、負荷がかかるのだった。