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第4章 冬

え？


だからかな？

あなたのお母さんに取られちゃった。。。

人の物を取ったら、取られちゃうのよ。。。


悲し気に笑う詩織は、綺麗だ


それなら、どうして？

まだ、二人は会っているの？


似てるの。。。

昔から、波長が合う。。。

どうしても、惹かれて逢ってしまう

約束も、連絡もしたことないのよ。。。？

体が反応して、惹かれて逢ってしまうの

茉莉ちゃんには、わからないわよね。。。


約束も、連絡も？

電話もですか？


ふふっ

ずっと、番号知らなかったのよ。。。

昔、覚えのないメールで、けんかしたから、電話はしたくなくて。。。


わからないです。。。

二人とも、結婚しているのに


だよね。。。

私にも、どうしたら、いいのかわからないの。。。

ダメなのに、拒めない。。。

あの顔と声に弱いの。。。

茉莉ちゃんも、そうじゃない？

陸。。。


詩織が私を見る


ハイ。。。

私、わからないんです

彼女がたくさんいるのに、惹かれて。。。

彼氏がいるのに、陸を求めてしまう。。。


茉莉ちゃん。。。

陸を呼んではダメ。。。

求めてはダメよ？

幸せになれないわ。。。


え？


私と同じように、手に入らないのに惹かれて求めて、傷ついて。。。

負のスパイラルから逃げ出せなくなるよ？


お母さんや、旦那さんのことは、考えないの？

私達子供のことも。。。


考えているわ。。。

でも、ダメ。。。

拒めないのよ

私、直樹に依存してる

負のスパイラルから逃げ出せない。。。


涙を流しながら、私を見る


茉莉ちゃんは、まだ間に合うわ

陸以外の人を選んで。。。？

陸は、直樹と同じよ

似てる。。。

もしも、陸を掴まえても、私は許さない。。。


え？

どうして。。。？


あの女の娘だからよ。。。

私は、あの女だけは許さない。。。


お母さん？


そう。。。

私から、大好きな人を奪う。。。

直樹だけじゃなくて。。。

っ。。。

取られちゃう方が、悪いのよ

そう言った、あの女が許せないの。。。

ごめんね。。。