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好きになった人
第4章 冬
ふわっと、優しく抱きしめてくる

髪を撫でて聞いてくる


ランチに行かない?

昨日から食べてないだろ?


うん。。。でも。。。


自分の体を見る

服で隠れそうにない首筋の痣や、青く歯形のついた手を見る


何か作るよ。。。?

何、食べる?


起き上がりながら、着替えていく

痣が見えない服を選んで着替えるが、痣が服に擦れて、痛い


つ。。。


手が震えて、うまく着られないでいると、誠が着替えさせてくる

着替えて、ベッドに座らせて、手を手当てしていく


痛い?


大丈夫。。。


何か出前にするか。。。?


あんまり、食欲ないから、いいよ。。。


私を引き寄せていき、抱きしめてくる


俺が作るよ。。。

何か食べた方がいい。。。


心が苦しい。。。


詩織。。。抱きしめ返して?


ゆっくり腕を回していく


誠の腕の中は安心するね。。。

でも、私だけの場所じゃないんだね。。。


詩織以外は、もう抱きしめないよ。。。

詩織も、俺以外を求めないで。。。


まこちゃん。。。


ん?


お腹、すいた。。。


ハイハイ


髪を撫でてくれる


何、食べたいの?


アイスかな?


ちゃんと、ご飯、食べたらな?

その前に、携帯貸して?


携帯を渡すと、直樹の番号を削除して、自分の携帯に登録していく


陸の話するのは、俺が電話して、やりとりするからな?


ハイ


手を出す


まこちゃん、携帯貸して?


何で?


自分だけ、削除しないの?

着信拒否に設定して?


わかったよ、ほら?


ゆりの番号を削除して着信拒否に設定する

隙を見て、直樹の番号を削除していく


おい?何でアイツの番号を、削除した?


ふふっ

知らなーい


仕方ないヤツだな。。。?


ギュッと抱きしめてくる


まこちゃん。。。

ごめん。。。

陸の話するのは、その時が来たら、直樹が現れると思う。。。

だから、それまでに、どうしたいか話しておきたいの。。。


詩織はどうしたい?


誠の言うとおり、陸はまだ高校生で子供なんだよね。。。

まだ、話は出来ない。。。

直樹は、跡取りが欲しいの。。。

陸には、陸のやりたいことがある

二十歳になるまでは、話するのは待って欲しいって伝えたい




















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