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第4章 冬

甘く優しいキスは苦しい。。。

キスするだけ。。。

誠を見る


泣きそうな声が聞こえる。。。


俺以外を求めないで。。。？


心がザワザワする

もう、求めても抱きしめてさえ、もらえないよ。。。

誠を求めても、私を求めてくれるのだろうか。。。？

揺れている心のままで、キスをしていく

指が、内腿の痕をツツいてくる

唇が重なりながら、話してくる


また、よそ見してる。。。


心がザワザワする

揺れていることを、知られたくなくてキスしていく

唇が離れて、髪を撫でてくれる

私の手を見る


しばらく、仕事休める？


仕事、辞めるわ。。。


どうして？


ずっと、辞めろって言ってたよ？


そうだけど。。。

自由な時間が欲しいんだろ？


髪を撫でて聞いてくる


家にいる。。。

誠が不安になることは、もうしない。。。


いいの？


ギュッと抱きついていく


ちゃんと、家にいる。。。

まこちゃんを待ってるから、ちゃんと、帰ってきて？


っ。。。

わかった。。。

無理に辞める必要はないからな？

縛りたいわけじゃない。。。


うん。。。

わかってる

でも、いいの。。。


ギュッと抱きついていく


誠。。。愛してる。。。


髪を撫でてくれる


愛してるよ、詩織。。。


求めていくキスをする


んんっ。。。


誠の手に重ねていく

手を繋ぐと、安心していく

握り返してくれる手は温かい。。。

私を見ている


どうしたい。。。？


耳元で囁いてくる


ぁ。。。このままでいいの。。。


俺を求めてくれないの？


っ。。。

拒まない？


さあな？

っ。。。

何で、泣くの？


わからないかも。。。


ギュッと抱きしめてくる


困ったヤツだな。。。

詩織、ズルいよ。。。

泣かれたら、どうしていいか、わからない。。。


少し、溝が出来た。。。そう思った。。。

キスしかしない。。。

求めてはいけない。。。

私には、資格がない


ギュッと自分を抱きしめてあげたくなる

誠に拒まれるのが怖いふりして、自分が拒んでいる

最期の約束すら守れなかった。。。

直樹も、私のつけた赤い痕を、責められているんだろうか。。。？

やっぱり、約束守ってないんだろうな。。。

涙が流れていく