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好きになった人
第1章 春
詩織が、車で走り去った後、父親を見る


茉莉は、どうする?


私は。。。


陸を見ると、目をそらす


一緒に、帰る

いい?


父親に聞くと笑いかけてくる


いいよ?


久しぶりに、私に笑いかけている

詩織を見るように笑いかけてくる顔に驚いてしまう

父親が車を取りにいく間に、陸に聞いてみる


詩織さんと、お父さんを疑ってる?


まあな?


わかる気がしたよ?


兄貴が、お前だけは、選ばない理由も?


蓮さまは、知ってるの?


兄貴が気づいたんだよ。。。

確信はまだだけどな。。。


私、詩織さんと、お父さんが見つめ合ってるだけでも、ドキッとした。。。

お父さんのあんな顔、見たことない。。。


だろうな。。。?

母さんは、家でも変わらないよ。。。

コーチを見てて、気づいたんだから。。。


父親が車で近づいてくる


じゃあ、また明日。。。


詩織みたいに、かわいく笑えない私はそのまま車に乗る


車内で、父親が珍しく話してくる


雑誌見たのか?


うん。。。学校で


陸、すげーな?

蓮もイケメンだよな。。。?


蓮さまを、知ってるの?


蓮さま??

ケラケラ笑う


まあ、王子さまだよな?

茉莉のタイプ?


え?

ちが。。うっ。。。


ふーん?


意味ありげに笑う


お父さんは、詩織さんと、付き合ってたの?


そうだよ?

茉莉と陸と同じくらいに、出会ったんだよ?

付き合ってたのは、高校3年だったかな?


何で、別れたの?


気になっていたことを、ぶつける


まあ、いろいろな?

茉莉、詩織がお母さんだと考えて見ろよ?

無理だろ?


詩織さんをお母さんと考えてみる

祖父母の面倒を見て、会社を切り盛りして、わがままな父親を見る

疲れきった詩織が、浮かぶ。。。


詩織さんは、今の若いままがいいね。。。


だろ?

詩織が苦労して、詩織じゃなくなったら、あの笑顔がなくなるよ?


じゃあ、お母さんは?


何?


お母さんは、いいの?


私の頭をクシャッってする


ゆりは、望んで、そうなったんだよ。。。


え?


笑顔の代わりに、得られるものも、あるだろ?


何?


わからない?


うん。。。


大人になったらわかるよ。。。?

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