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第6章 夏―2

外に、自転車の陸を見つける

後ろに乗せている、かわいい女の子と笑いながら話している

心が、ザワザワする

嫉妬していく自分がわかる

あんな顔、私にはしないじゃないっ。。。


茉莉？

写真撮って？


固まる私に、お父さんが携帯を渡してくる


え？

陸が来るよ？


早く？


お父さんが詩織に近づいていく

カシャリと撮り、私を押してくる


行こうか？


陸が裏口から入ると同時に喫茶店から出ていく

喫茶店の窓から、中を見ると陸が詩織を起こしているみたいだ

楽しそうに笑いながら、お父さんは、歩いて行く

誰かに電話しているみたいだ


...

明後日、会えませんか？

話したいんです


話すること、ないだろ？


俺には、あるんですよ

会ってくれないなら、詩織を次は、襲いますよ？


はあ？

お前、頭がおかしいのかよ？

詩織は、逢わないよ？


写真、見てくださいね？


...


さっき撮った写真を、送っているみたいだ

すぐに電話が鳴る


...


どうですか？

話したくなりました？


っ。。。寝てる所を盗撮しただけだろ？


さあ？

でも、幸せそうに寝てません？


っ。。。わかった

いつ？


明後日


また、急だな？


ずっと、誘ってるのに、詩織がイエスって言わないから？

昨日も、わかったって言ってたのに、話してないんでしょう？


昨日もって？


聞いてません？

懇談で、偶然に会ったんです


っ。。。ゆりは？

来るんだろうな？


はい、もちろん？


わかった

場所と時間は？


後で、詩織にメールしますよ？


今、決めろ？


13時に、駅前のホテルのロビーで

店は、予約しておきます


わかった


では、明後日に？


...


電話を切り、ケラケラ笑いながら歩いて行く

この人は、何を考えているんだろう

陸と同じ横顔で笑う

確かに親子だ。。。

似てる。。。

少し前にも感じた感覚

親子だと聞いて、納得している私がいた


お父さん。。。？


何？


横顔。。。

陸に、似てる。。。


クスクス笑いながら歩いて行く


そう？


うん。。。