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第6章 夏―2

土曜日ね。。。

茉莉ちゃんがそういうことするなら、私も邪魔してやるわ。。。

ふふっ


おい？悪いこと考えてるだろ？


陸は、好きな人がいるのよ？

それなのに、あの女の娘に騙されて。。。

邪魔してやるわ。。。


やめとけよ？

余計なことはするなよ？


しないわよ、余計なことなんて。。。

きっかけだけで充分よ

ふふっ


あー。。。土曜日が更に憂鬱になってきた。。。

詩織、いい子にしててくれよ？


大丈夫よ？

じゃあ、帰ろうよ？


ハイハイ。。。

車、回してくるから待ってて？


一緒に行くっ


ハイハイ

やっぱり、土曜日、憂鬱だ。。。


何、ダーリン？


ハイハイ


車につくまで、珍しく先に歩いて行かない

携帯が鳴っているけど見られない。。。

誠を見るとたわいのない会話をしてくる


誠、熱い。。。


だから、待ってたら？


大丈夫、熱いだけ。。。


ようやく、車に着くとエアコンの風が涼しい


はあっ。。。涼しいっ。。。


手で仰いでいると、お茶を渡してくる


ダーリン？


何？


何で、そんなに準備がいいの？


いつも、見てるからだろ？

クスクス笑いながらたばこを吸っている


ふーん？

はあっ。。。おいしっ


あー、垂れてる。。。


指が唇の端をすくう


子供と同じだな？


っ。。。ダーリンは、たばこ臭いっ


ハイハイ

車、動くからな？


窓の外を見ると、景色が流れていく

平日なのに、変な感じ。。。


ねぇ？何で、今日は早く帰ってきたの？


決まってるだろ？


何で？


ハニーと一緒にいたいからだよ？


っ。。。ハニーはやめて。。。


もともと、半日休みだったんだ

一緒にランチに行こうと思って、黙ってた

ドキドキした？


何で？しないよ？


しないの？


運転しながら、手が髪を撫でてくる


しないっ


どうせ、何もしないくせに。。。

体だけ煽って、我慢しろって言うくせに。。。

心で思っても、言えない。。。

会話を変えていく


帰ってから、買い物行こうよ？


このまま、寄って行く？


じゃあ、そうしようかな？


晩御飯、何？


シチュー


何、怒ってるの？


怒ってないっ

シチューが食べたいのっ